缶コーヒーは日本生まれ
第一号は1969年に発売された「UCCコーヒーミルク入り」なんだそうです。
発売当初は「邪道」と言われてしまったそうですが、
1970年に開催された大阪万博で販売したところ、爆発的にヒットします!
それ以降、様々な缶コーヒーが生まれました。
また、缶コーヒー文化がここまで普及しているのは世界的にも日本だけなんだそうです。

コーヒーは体に良い?
たとえば、赤ワインに多く含まれていることで有名なポリフェノール。
これは活性酸素などの有害物質を無害に変える作用があり、生活習慣病の予防に効果があるのですが、
コーヒーには赤ワインに匹敵する量のポリフェノールが含まれています。
他にも、心臓病や脳卒中の予防や、脂肪の燃焼を促進させる効果があるなど、
近年、コーヒーは健康飲料としても注目されているのです。
朝起きたときの目覚ましがわりに、仕事の合間にちょっと一息つくために、
コーヒーを飲むという方は多いのではないでしょうか。

コーヒーといえば、
眠気や倦怠感をすっきりさせるカフェインが含まれていること、
香りによるリラックス効果があることが有名ですが、
実は他にも身体にいい成分がたくさん含まれています。
コーヒーに含まれている成分のうち、病気を予防する作用があるのは、
(1)カフェイン
(2)クロロゲン酸(ポリフェノールの一種)
(3)ニコチン酸類(ビタミンB)
(4)NMP(N―メチルピリジニウムイオン)
の4つで、
世界各国でさまざまな研究が行われています。
国立がん研究センターの調査では、コーヒーをほとんど飲まない人に比べ、毎日飲む人は肝臓がんの発生率が約半分になり、毎日5杯以上飲む人は約4分の1に抑えられることがわかっています。
他にも、口腔咽頭がん、前立腺がん、大腸がんなどのリスクを軽減させるという報告もあります。
コーヒーが2型糖尿病のリスクを下げるという研究も世界中で発表されています。

カフェインが膵臓(すいぞう)細胞を保護するだけでなく、クロロゲン酸が糖分の吸収を抑えて食後血糖値を低く保ち、脂肪の燃焼を促進させるのです。
コーヒーを8週間飲み続けると、インスリンの働きを高めて血糖値を安定させる働きがあるアディポネクチンの血中濃度が高くなるという報告もあります。

より効果的な飲み方があります!
深煎り豆と浅煎り豆を1:1でブレンドし、ペーパードリップ式で入れます。
お湯の温度は90度以下にして、蒸らし時間をしっかりとるためゆっくり抽出するといいそうです。
コーヒーに入っている有効成分のうち、クロロゲン酸は熱に弱いので、浅煎りにとどめておかなくてはいけないと言われています。
反対にニコチン酸とNMPは、トリゴネリンという成分に熱が加わって変化してできるものなので、こちらは深く煎る必要があります。
なので 深煎り豆と浅煎り豆を1:1でブレンド という飲み方が健康的には良い飲み方だ、と言えます。
インスタントや缶コーヒーに慣れている人もレギュラーコーヒーを飲むようにしたいですね。
レギュラーコーヒーとは、焙煎したコーヒー豆を100%使用し、挽いて粉末状になったコーヒーのことをいいます。
誤解されがちなのが、ブレンドコーヒーとの違い。レギュラーコーヒーはひとつのブランド豆のみを使用したものに限ると思われがちですが、複数ブランドの豆をブレンドしていてもコーヒー豆100%であればそれはレギュラーコーヒーです。
あと糖尿病が心配な人は、砂糖は避けてブラックにするのが基本です。
欧米よりも早かったアイスコーヒー

欧米でアイスコーヒーが浸透し始めたのは、実は歴史が浅く1990年代のことです。
それに比べて、日本でアイスコーヒーが普及したのはなんと大正時代!
当時は「冷やしコーヒー」と呼ばれていて、
商品としては明治時代からあったと言われています。
以上、今回は「コーヒー」について書かせていただきました。