水の働き!生命を支える万能溶媒

私たちの体は、約60~70%が水分で構成されています。

この水は、単なる液体ではなく、生命活動において極めて重要な役割を担っています。今回は、水の主な働きについて、より詳しく解説していきます~♪

1. 万能溶媒としての水

水の最も重要な働きの一つが、万能溶媒としての役割です。

  • 栄養素の溶解 摂取した栄養素は、水に溶けることで体内に吸収され、血液によって全身に運ばれます。
  • 老廃物の溶解 体内で発生した老廃物も、水に溶けて腎臓に運ばれ、尿として体外に排出されます。
  • 化学反応の場 体内の様々な化学反応は、水溶液中で行われます。酵素による消化やエネルギー産生など、生命活動の根幹を支える反応が、水の中で行われています。

 

2. 体のすべての代謝機能に欠かせない加水分解の働き

加水分解とは、水分子が他の物質と反応し、その物質をより小さな分子に分解する反応のことです。

  • タンパク質の分解 摂取したタンパク質は、消化酵素によって加水分解され、アミノ酸に分解されます。
  • デンプンの分解 摂取したデンプンは、アミラーゼなどの酵素によって加水分解され、グルコースに分解されます。
  • 脂質の分解 摂取した脂質は、リパーゼなどの酵素によって加水分解され、脂肪酸とグリセロールに分解されます。

 

 

3. 細胞膜での働き

細胞膜は、細胞の中身と外側を隔てる薄い膜です。この細胞膜は、リン脂質という物質で構成されており、このリン脂質の構造を維持するために水は不可欠です。

  • 物質の透過性: 細胞膜は、特定の物質のみを選択的に通過させる半透膜としての役割を果たしています。この透過性の調節に、水が大きく関わっています。
  • 細胞内の環境維持: 細胞内のイオン濃度やpHを一定に保つために、水が重要な役割を果たしています。

 

 

4. 細胞の構造をつなぐ接着剤に似た働き

細胞同士は、様々な種類の接着分子によって結合しています。

これらの接着分子は、水と相互作用することで、細胞同士をしっかりと結合させ、組織や器官を形成します。

5. 神経を通る情報伝達をする働き

神経細胞は、電気信号を介して情報を伝達します。

この電気信号の発生や伝導には、細胞内のイオン濃度の変化が深く関わっており、このイオン濃度の変化を可能にするのが水です。

まとめ

水は生命の源

水は、私たちの体内で様々な働きをしています。

単なる飲み物ではなく、生命活動の根幹を支える重要な物質なのです☝

  • 溶媒  栄養素や老廃物を溶かし、運搬する。
  • 加水分解 栄養素を分解し、吸収しやすい形にする。
  • 細胞膜 細胞の構造を維持し、物質の透過性を調節する。
  • 細胞接着 細胞同士を結合させ、組織を形成する。
  • 神経伝達 神経信号の伝達を可能にする。

日頃から十分な水分を摂取し、健康な体づくりに努めましょう(^^)/